洗い替え設計の賃金とは!

■ 「洗い替え方式」の賃金とは!

 「洗い替え方式の賃金=洗い替え給」の運用は、原則として、全員の号俸を毎年1号俸ずつ昇号させます。そして昇号時に人事考課の結果に応じて給与額(格付け)が決まります。その際、昇給額には差がでます。
 ただし、この格付けによる給与差は累積されず毎年リセットされ、次の人事考課の結果に応じて、給与額(格付け)を決定します。
 つまり、「洗い替え給」は単年度単位で人事考課を反映する、リセット方式の考え方を採っています。

「洗い替え給(4段階一致)」 賃金表の例


□4段階一致方式の運用の例(上表)
  洗い替え賃金表の運用は、毎年1号俸上位のS評価~D評価のいずれかに格付け(昇給)します。
  賃金表は、「2段階一致方式」、「3段階一致方式」での設計もできます。

  【昇給運用例】
 3等級3号俸評価A 82,850円の者 → 翌年の評価がCになると3等級4号俸評価C 84,150円へ

  【昇格運用例】
 3等級5号俸A88,050円の者 → 翌年の評価Sだと3等級6号俸S 91,300円 へ ⇒ 同年に昇格
           91,300円+(4等級昇格昇給加算 4,500円)=95,800円
      ⇒   4等級の直近上位B評価に格付けする(4等級4号俸B 98,000円)

 毎年の昇給に評価を反映させるが、格差を累積しない洗い替え方式の賃金設計です。
 評価を反映できない号俸表を採用している病院や社会福祉法人等の賃金再設計に、あるいは、あまり格差を好まない事業所に適した賃金表といえます。